【施設外就労レポート】鹿肉ジャーキーのパッケージ作業に挑戦!就労支援B型「空愛」の取り組み
先日は、空愛に、新たにスタートする施設外就労の取り組みとして、京都市内で鹿肉ジャーキーの製造を手がける企業の方「Rawto(ロウト)さんの関係者が空愛の皆さんに作業の説明するためにお越しいただきました。
Rawtoさんは、天然の鹿肉を使用したこだわりのジャーキーを製造されており、環境保全や地域資源の活用にも力を入れている企業です。
イベント開催も京都市内や滋賀県で開催予定みたいなので興味ある方は行かれてみてはいかがでしょうか?
当日の作業の説明の様子
Rawtoのスタッフの方を囲むように机を設置して、実際の鹿肉ジャーキーのパッケージをとりながら作業内容の流れが書かれた用紙を見ながら、実際に手を動かしながらゆっくりとご説明くださいました。
作業手順
①賞味期限ハンコ
まず最初に、パッケージに賞味期限の印字を押す作業です。
スタンプタイプのハンコを使い、あらかじめ決められた位置にまっすぐ押すことがポイントです。印字のにじみやズレがないよう、均等な力でしっかり押すように心がけます。
②必要に応じて切る
ジャーキーや袋のサイズに応じて、はみ出しや不揃いな部分があればハサミでカットする工程です。
安全第一で、支援員がそばについてサポートしながら行います。切りすぎや曲がりを防ぐため、慎重に作業します。
③量る
1袋ごとの正確なグラム数を量る作業です。
デジタルスケールを使用し、指定された重さ(例:30gなど)に近づけるようにします。1g単位で確認し、過不足が出ないように注意して調整します。
④ジャーキーを入れる
量ったジャーキーを、清潔な手袋を装着した状態で袋に入れる作業です。
袋の中でバラバラにならないよう、きれいに平らに入れることで、見た目も良くなり、封を閉じる際のトラブルも防げます。
⑤脱酸素剤を入れる
ジャーキーと一緒に、脱酸素剤(酸素を吸収し、品質保持する小袋)を1つ入れます。
入れ忘れがないように、一袋ずつ確認しながら入れるのがポイントです。
⑥ジップを閉じる
袋の口をしっかりとジップで密封します。
密閉が不十分だと中身が劣化するため、「カチッ」と音がするまで端から端まできちんと閉じる必要があります。閉じ終わった後は、軽く押さえて、空気が漏れていないか確認します。
⑦パウチ
この工程では、専用のパウチ機(ヒートシーラー)を使って袋の上部を熱で圧着します。
袋のジップ上部を機械に挟み、まっすぐ正しい位置でしっかり圧着することで、密封性と見た目の完成度が高まります。温度や時間は設定されているので、手順に従って安全に操作します。
⑧シール
最後に、商品を分別するシールを貼付します。
貼る位置(上部・中央など)はあらかじめ決められており、斜めにならないよう慎重にまっすぐ貼ることが大切です。ズレた場合は、再貼付ができないものもあるため、目印や見本を確認しながら作業します。
説明を聞き終わってからは、実際に作業を体験しました。包装・パッケージ作業は楽しい作業で利用者さんも支援員も興味深々で夢中になってやっておられました。このような作業は空愛の利用者にとって大変よい経験になると思います。
まとめ
今回の取り組みは、障害があっても、自分の力でできることが誰かの役に立てる。そんな実感を持てる施設外就労をこれからも増やしたいと考えています。
今後は空愛では、利用者さんの「働きたい」や「社会と関わりたい」という思いを応援しながら地域と共に歩む取り組みを大切にしていきたいと思います。
